「小学生にはトレーニングは必要なのか?」
保護者の方からいただくご質問です。
答えは・・・Yes!
「どんなトレーニングをすれば良いのでしょうか?」
次にいただくご質問です。
答えは・・・学年やレベルによって違います!
最近では小学1年生からではなく、 幼稚園児から競技スポーツに一生懸命な子どもが沢山います。
サッカーならサッカー、 野球なら野球と、 一つの競技を小さい子どものうちから続けてきて良いのだろうか?
水泳や体操も合わせて習わせた方が良いのだろうか?
まだまだスポーツ現場では根性論が多く、 腹筋や背筋、腕立て伏せ、 長距離走などをさせていているのがほとんどでしょう。
最近では体幹トレーニングがブーム(?)なので、コーチや指導者が子どもたちにやらせているところも増えていると思います。
トレーニングはどこまで必要なのか?
体幹トレーニングって子供にも必要?
など小学生アスリートを持つ保護者であれば、 色々な疑問や不安があると思います。
そんな保護者の皆さんに 長年キッズからの運動指導を行ってきたトレーナーとしてアドバイスをさせていただきます。
小学生に必要なトレーニングとは?
色々とジュニアアスリートのご父兄からの質問です。
「小学生にはどんなトレーニングをやらせるべきなのか?」
「早くからトレーニングをさせると体が硬くなるのでは?」
「体幹トレーニングが良いのでしょうか?」
「うちの子は、本番に弱いのでメンタルトレーニングが必要ですか?」
など、当ラボにも沢山の小学生のご父兄や 指導者、コーチの方からご質問を受けたります。
トレーニングと言っても種類は様々あります。
- 筋力トレーニング
- 柔軟性トレーニング
- 敏捷性トレーニング
- バランストレーニング
- 体幹トレーニング
- 持久力トレーニング
- ビジョントレーニング
- スキルトレーニング
- イメージトレーニング
などが主に挙げられます。
このトレーニングの中で、 「子どもにやらせるべきトレーニングは?」と聞かれると、 答えは「全部」かも知れません。
どれかをやっておけば大丈夫ということはありません。
なぜならスポーツ競技は様々な能力が求められるからです。
バランスが悪いので、体幹を鍛えればOK!という単純なものではありません。
残念ながら、万能なトレーニングは無く、 どのトレーニングもメリット・デメリットがあります。
何の能力が向上し、スポーツのどんな場面に活かせるかが違います。
例えば、サッカーのシュートの場面で必要な能力。
- 強いシュートを打つためのボールに負けない脚自体の筋力
- 片足で蹴るために、軸足でカラダを支えるバランス力
- 上半身が崩れないようにしっかり支える体幹力
- どこにキーパーがいるのかを見て判断する判断力(眼:ビジョンの力)
- シュート動作をスムーズに行なうための筋肉のしなやかさ:柔軟性
- しっかりミートポイントに足を当てるサッカースキル
など、シュートの動作だけで様々な能力が要求されます。
ここで重要なポイントは、 「低い能力に足を引っ張られてしまいやすい」ということです。
どんなに強いシュートを打てる筋力があっても、 どんなに体がぐらつかないバランス・体幹力があっても、 どんなにうまくボールに足を当てるスキルがあっても、 筋肉の柔軟性が不足していたとしたら、 ブチッと筋肉を痛めて肉離れを起こして、 シュートできないということもありうるわけです。
何度もシュート練習をしていると腿の筋肉が痛む。
といった状態になり、本来持っている100%の力が発揮できなくなることもあります。
そのため、能力を100%まで引き出す、 もしくは現在の能力をもっと伸ばしていくためには、 弱点の能力を含めて様々なトレーニングをさせてあげることです。
特に小学生の時期は。
とは言っても、全ての能力をトレーニングさせることは大変。
そんなトレーニングばかりに時間をかけていられない・・・
その通りだと思います。
筋トレを始める時期は?
良く聞かれるトレーニングは、ほとんどが筋トレ的な筋力アップのトレーニングです。
もしかするとダンベルやバーベルで小学生の間から始めれば良いとは思っていないとしても、中学生から始めるの?などわからないことだらけ。
そこで筋トレを始める時期についてお話をしましょう!
ズバリ
第二次成長期少し前から
です。
子どもによっては小学6年生頃から身長が伸び始めたりする子もいれば、 ようやく中学2年生から伸び始める子どももいます。
本来なら学年ではなくて、成長時期に合わせてプログラムするのが良いと思います。
しかし、スポーツの世界では学年別のところが多いです。
特に小学生の時には。
第2次成長期の時に、一気に骨が伸び始めますが、 筋力も自然とアップしていけばよいのですが、そこは自然ではないのです。
だから身長が伸び始める時期の少し前から 筋力アップが必要になります。
では小学低学年生はトレーニングは必要ないの?
いやいやそんな事はありません!
小学低学年生へのトレーニング
まずは神経系の成長は、12,13歳までで大人の8~9割完成します。
いわゆる小学5,6年、中学1,2年生です。
神経系のトレーニング???
簡単に言うと、脳から左手、右手、左足、右足、体を素早く、正しく動かるように指示を出すのが神経系統。
それを高めるトレーニングです。
代表的なのはラダートレーニングやミニハードルを使ったトレーニングです。
でももっと小さいお子さんで、運動初心者であれば、 遊び感覚で体を動かせばよいのです。
鬼ごっこやケンケンなども神経系のトレーニングとも言えます。
もっと小さいお子さんなら目のトレーニング(視覚トレーニング)なども行っています。
トレーニング=筋トレ
筋トレ=腹筋、背筋、腕立て伏せ
ではありませんから。
~まとめ~
スポーツには様々な能力が求められます。
筋力・バランス能力・体幹力・柔軟性・眼力・技術力など。
弱点に足を引っ張られて力が発揮できなくならないように、全ての能力を向上させましょう。
そのために、小学生の時期には多様なトレーニングが必要です。