今、アスリートやスポーツ愛好家に色々と話題になっているのが『体幹トレーニング』
長年、ジュニアアスリートをサポートしていますが、 特にジュニア(小学4~5年生ぐらい)からしっかりと体幹部を鍛える必要があります。
しかし、案外、体幹トレーニングの意味が分かっていない人が多いので、 結果が出ないから止めてしまう人も多いと思います。
もしくはなんちゃって体幹トレーニング。
意味が分からないまま体幹トレーニングをしているので、答えなど出るはずはありません!
さて、ここで問題です。
体幹トレーニングはどの部位のトレーニングですか?
- お腹周り
- 背骨あたり
- 胴体全体
- 骨盤周り
さあ、どこでしょうか?
答えは3番です。
体幹部は本来なら頭と腕、脚を除く胴体部分を言います。
でも、体幹トレーニングの本などを見ると、 お腹周りの深層部分の筋肉を鍛えることが 『体幹トレーニング』と呼んでいるケースがほとんどです。
コアトレと呼ばれているケースも多くみられます。
もう少し言うと、お腹周りのインナーマッスルを鍛えることが 『体幹トレーニング』だと思い込んでいる人が多いですので、 その狭い意味での体幹トレーニングが何故必要なのかご説明をさせていただきます。
体幹トレーニングは何故、必要なのか?
肋骨部分と、骨盤を繋いでいるのが腰椎という背骨だけです。
人間の弱点とも言われている構造です。
重い頭、胸郭(肋骨)と人間の重要部位骨盤を繋いでいる部分が、 腰椎しかないのです。
だからその部分を繋ぐため、お腹周りの筋肉を鍛えてガードするしかないのです。
それを今、体幹トレーニングが必要だと言われている理由です。
しかし、ここで問題が。
筋肉には大きく分けて深層部にあるインナーマッスルと、 表層部にあるアウターマッスルがあります。
この2つの筋肉群の働きが違うので、 この違いが分かってトレーニングすることが、 本来の体幹トレーニングの意味なのですが、 普通はそこがわかっていないので、 なんちゃって体幹トレーニングになってしまうのです。
アウターマッスルは、表面にある大きな筋肉群で、もちろんスポーツパフォーマンスを上げるためには重要な筋肉群です。
しかし、深層部にある小さな筋肉群であるインナーマッスルの役割は、姿勢を保持したり、関節を保護したりしているのです。
アウターマッスルとは役割が違います。
子どもに何故、体幹トレーニングが必要なのか?
どの競技でも、体幹トレーニングで効果が出たと言うニュースや 新聞の記事を見たり、読んだりしたことがあると思いますが、 何故、子どもから体幹トレーニングが必要なのか?
昔の子どもは、遊びの中で体を使っていました。
木登り、缶蹴り、鬼ごっこなど 色々なところで体を使って遊びまわっていました。
遊びの中で、体の中心部の深層筋を鍛え上げていましたが、 現代っ子は、体を使った遊びが少なくなり、 早くから競技スポーツをするようになりました。
木から落ちないように、川でバランスを崩さないように、 野山を駆け上がったりしても転ばないように、 遊びで体幹部の深層筋を鍛えていました。
自然に身に付いていたものなので、なかなか強化した、トレーニングした意識がありません。
しかし現代っ子は、体を使って遊ぶことも少なくなりましたし、遊び方も、遊び場も怪我をしないように安全になりました。だからあえて子どもからインナーマッスルを鍛える体幹トレーニングが必要です。
体幹部が弱い子どもの特長
- 体が硬い
- 姿勢が悪い
- じっと立っていられない
- 大きな声が出せない
- すぐに転ぶ
などです。
体幹トレーニングは深層筋が大事
インナーマッスルとアウターマッスルの働きの違いをご説明をさせていただくと、 アウターマッスルは身体を動かす時に使う筋肉なので、 スポーツをする際、必要になります。
しかし、インナーマッスルはアウターマッスルと違って、 深層部にあり、小さな筋肉群で、 働きは姿勢を保持する、関節を保護する役割です。
この部分が弱いと、腰痛を引き起こしやすくなりますし、 身体の使い方が悪くなります。
だから深層部の筋肉でもあるインナーマッスルを鍛える必要があります。
インナーマッスルを鍛えることは難しい
トレーニングと言うと、やはり負荷をかけてハードなトレーニングを イメージする人が多いと思いますが、 それではインナーマッスルが機能していない可能性があります。
ストレッチポールやバランスボールを使うとよくわかるのですが、 不安定なところでチェックすると、 身体を支えるインナーマッスルが弱いと、身体が支えられず、 身体がぐらつきます。
どんなに腹筋運動などでお腹周りを鍛えてたとしても、 お腹周りのインナーマッスルが鍛えられていないと、 身体は支えられません。
今流行りの体幹トレーニングは、そのインナーマッスルと、 アウターマッスルを連動させる動きが必要なののですが、 ほとんどの場合がそれが出来ていません。
ジュニアのスポーツ団体、チームの練習を見ていたり、 ラボに来てくれている子どもたちに日頃行っているトレーニングをさせてみると、 ほとんどの子どもが正しくない体幹トレーニングです。
見よう見まねの体幹トレーニングでは トップアスリートのようなしっかりとした体幹部は出来上がりません。
深層筋(インナーマッスル)に効くトレーニングが出来ていないと、 本来の効果は期待できません。
だからこそジュニア期から、この体幹部の正確なトレーニング指導が必要だと思い、 パーソナルトレーニングとして個別で鍛えています。
部活等で体幹トレーニングもどきを行っているケースも多いと思いますが、 ほとんど体幹トレーニングの意味が分かっていないため、 結果につながっていません。
だからこそ、もっと上を目指すアスリートは、 身体の調整が必要です。
ジュニアから必要なトレーニングです。
怪我の防止だけではなく、パフォーマンスアップに必要なトレーニングです。
体幹部のトレーニングをジュニアからマンツーマンで強化しています。