現役トレーナーより。子供にトップレベルの競技力を身につけさせるためには?
「大きくなったらプロのスポーツ選手になりたい」
プロ野球選手、Jリーガー、体操選手、バレエの選手などのスポーツ選手になるという夢…いったい過去にどれだけの子供達が思い描いたことでしょうか?
最近ではイチローを始めとして、大谷翔平、本田圭祐、大坂なおみなど、海外でも活躍される一流日本人アスリートが多くなり、より夢が広がりつつある時代となってきました。
ここを見られた保護者の思いとしては、少なからず、お子さんに対して
「今よりも競技力を向上させたい」
「試合で勝たせたい」
「ケガを予防し、今よりもタフな身体にさせたい」
そんな思いを描いて、このページを訪れた方が大半なのではないでしょうか?
私はそんなお子さんのサポートをするために、トレーナーとしてお子さんのトレーニングを担当させていただいています。
体験に来られる保護者の方も、お子さんの競技レベルを問わず、非常に熱心な方が多いという印象なので、ついつい熱く話してしまいます(笑)
そんな私から、お子さんの競技力を向上させるために大切になってくるポイントを2つここで話しておきたいと思います。
お子さんの競技力を向上させるために大切になってくる2つのポイント
結論から言うと1つ目は「8~12歳くらいまでの間に競技そのものだけではなく、様々な動作を身体に覚えさせることで万能型な運動能力を培わせる」ということ。
ゴールデンエイジって聞いたことがありますか?
この時期が、一番運動能力が伸びると言われている時期ですが、8〜12、13歳ぐらいだと言われています。
(それを裏付けているのが、アメリカの医学者であり、人類学者のスキャモンが発表した『発達発育曲線』です。人の成長を『一般型』『神経型』『生殖型』『リンパ型』に分けて、どのような成長をしていくのかをグラフにまとめたものです。
その曲線によると、『神経型』が4歳ごろから一気に伸びはじめ、12、13歳頃で成人と同じぐらいまで成長をします。)
具体的には以下の7つの運動能力があげられます。
7つの運動能力
1反応力:五感で得た情報に対して素早く反応する能力
2リズム:動作のタイミングなどを上手く合わせられる能力
3バランス:不安定な体勢でもプレーを継続する能力
4変換能力:素早く動作を切り替える能力
5定位能力:相手やボールなどと自分の位置関係を正確に把握する能力
6連結能力:身体全体を使って身体を無駄なくスムーズに動かす能力
7識別能力:手や足、道具などを上手く扱う能力
この7つの運動能力が欠落していたり偏りがあると、全く身体が機能しなかったり、以下のようなことが起こります。
例えば、皆さまの周りにも、このような人はいませんでしたか?
「足は速いが、球技は苦手」
「卓球は得意だが、バスケットボールは苦手」
「マット運動など自分のペースで出来る運動(クローズドスキル)は得意だが、対人競技など外部の環境に左右される運動(オープンスキル)は苦手。」
「サッカーにおいて、足が速いのに、ボールをコントロールするのが苦手」
「バスケットボールにおいてフリースローは得意なのに、周辺視野を使いこなせず、相手に動きがあると、誰にパスを出して良いかわからなくなってしまう」
「テニスにおいてボールに対しての反応は早く小手先でのプレーは上手だが、身体全体を使ってのプレーは苦手」etc‥(ほんの1例です)
こういった運動能力の偏りは神経の発達度合いの偏りから来るといえますが、
特に同じ競技において、必要になってくる運動能力が偏っていると、自分の感覚と実際の動作のズレから傷害も発生しやすくなってしまうということも考えられます。
そしてこういった運動能力の偏りは、成長期を過ぎてからだと、なかなか修正が難しくなっていってしまうということもわかっています。
ですので、こういった運動能力の偏りをなるべくなくし、どのような状況にも対応出来る、さらにはどのような競技にも対応出来る「土台」を築いてあげることが我々の役割だと思っています。
2つ目として、より競技力を向上させるためには、保護者の方のサポートも必要になってくると考えています。
具体的には、毎日の食事やメンタルにおけるサポートなどがあげられると思います。
「成長期のお子さんに対して、骨や筋の発達を即すために栄養面では何を気をつけるべきなのか?」
「1日あたりタンパク質の摂取量はどれくらいにするべきなのか?」
「運動後、何を摂取することで疲労回復を促進させることが出来るのか?」
基本的なことは、トレーナーの方でもお答えしていけると思いますが、他のお子さんともっと差をつけるためにはさらに詳しく、具体的に保護者の方に知ってもらう必要もあるのかなと思っています。
ですので今後オンラインにおいて、栄養の専門家からのセミナーを実施し、保護者の方に対しても栄養サポートのための基礎知識を学習していただこうかと思っています。
さらに
「大事な試合で何が何でも勝ちたい」
「試合でベストを引き出したい」
そんなお子さんに対して、試合に向けてのメンタルまでサポートしていくことも、トレーナー、保護者双方にとって大切だと考えています。
そこで、同じようにメンタルトレーナーからセミナーをご用意させていただき、お子さんに対しての競技におけるメンタルについてのご理解を深めていってもらおうと考えています。
まとめ
・子供にトップレベルの競技力を身につけさせるためには、8〜12.13歳くらいまでの間に7つの運動能力を高めさせていく必要がある。
・子供時代に反応力、リズム、バランス、変換能力、定位能力、連結能力、識別能力といった7つの運動能力=コーディネーション能力を高めてあげるトレーニングをすることで、運動能力の土台が出来る。
・お子さんのサポートにはトレーナーや競技コーチのみならず、保護者の方のサポートも必要になってくる。栄養面やメンタルにおけるサポート等は、お子さんの近くにいる保護者の方のサポートがあった方が望ましい。
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