現役トレーナーよりpart2 昔ながらの指導に思うこと。
コンディショニング塾にてトレーニングを担当させていただいている増田と申します。
いきなりですが、今現在のお子さんの運動における指導法について、保護者の方は満足されていますか?
・ミスったら、コーチに殴られるor怒鳴りちらされる。
・練習中水を飲んではいけない。
・毎日のように長時間に及ぶ強制的な練習をし、疲弊しきった状態でトレーニングを続けさせる。
・ケガをしても、頑張ることを美学とし、無理矢理頑張らせる。
最近では、さすがにこのような根性論系の指導はだいぶ減ってきたと感じます。
体罰が以前より厳しく問題視されるようになったこと、ネットを中心に、運動学、運動心理学や栄養学など体系化した知識が出回るようになったこと(その知識が必ずしも正しいとは限りませんが、、、、)などが一因と考えられます。
しかし、まだまだ日本独特の科学とかけ離れた指導法は現在でも色濃く残っている気がします。
指導者の立場としてはとても残念だと感じます。
私はトレーナーという職について、指導についてつくづく考えさせられますが、やはり、昔ながらの根性や上下関係を美学としてきた指導よりも、個々に合わせた個々の能力を引き出すための指導というものが、現代に合っていると考えています。
お子さんのパフォーマンスアップにおいて大切になってくる考え。
いきなりですが、少し歴史の勉強を簡単にしてみましょう(笑)
日本は島国ですが、6世紀前半には日本においても儒教という思想が広まりました。儒教と言うのは、簡単に言うと…….
仁:人を思いやること。
義:利欲にとらわれず、なすべきことをすること。
礼:「仁」を具体的な行動として表したもの。(後に上下関係で守るべきことを意味するようになった)
智:知識が豊富なこと。
信:ウソをつかないこと、約束を守ること、誠実であること。
という基本思想で構成されています。実際に鎌倉時代の封建制度においてもこの儒教思想が根底にあり、階級社会において役立っていたとされています。
ここらへんは現代においても日本人特有の礼儀正しさや謙虚さ、勤勉さなどにも繋がっている部分もあると考えられます。
しかしその一方で、この儒教思想は、形を変えたりすることで日本にも色濃く残り続けることになります。江戸時代には朱子学として、階級制度の社会を維持するために幕府は目下のものに都合の良いような形で利用していきます。
そういった過程で生まれたのが行き過ぎた上下関係や行き過ぎた根性論だったと考えられます。
伝統はその後においても色濃く残り続け、現在の様々な教育や運動指導の現場でも、なかなか抜け出せずにいます。そんな伝統が
・必要以上にその場の空気を読むことを教える(のびのびとプレーすることの制限になってしまう)
・年功序列を大切にし、目上の人が力を持ち過ぎる。(自ら考える主体性が育たない)
・とにかく頑張ることを美学とする。(トレーニング効果を引き出しにくく、オーバーユースから傷害のリスク、傷害を悪化させてしまうことも)
といった日本独特の教育や指導に繋がってきたのではないかと考えられます。(もちろん礼儀、礼節は大切ですし、全部が全部間違っているとは言いきれないですけどね^_^;)
ただ果たして本当にそういった偏った指導が正しいといえるでしょうか?!
未来があるお子さんの幸せなのでしょうか?
ましてや、それがパフォーマンスアップのため、勝つため、トップになるための絶対に正しい指導法なのでしょうか?
現代の運動指導においては、たとえ団体で行う競技やレッスンにしても、個を大切にし、個に合ったトレーニングプログラムを組むというスタンスがより、パフォーマンスアップのためには大切だと考えています。
ただ「パフォーマンスを上げる。」
といっても、お子さん1人1人性格が違えば、初期能力値も違えば、コンディショニング塾においてはやっている競技も、普段の競技に取り組む環境も異なります。
さすがに指導者の絶対的な指導の元でみんながみんな同じようにやり、出来るものは凄い、出来ないものにはさらに頑張らせる。
といったワンパターンの指導では限界があると考えてます。つまり…….
・トレーニングをする。
・パフォーマンスをアップする。
・メンタルを強くする。
と言っても一概にどのようなトレーニングや指導が良いかは、そのお子さんによって異なってくるということが言えます。
コンディショニング塾で出来ること
そのため、コンディショニング塾ではお子さん、保護者の方としっかりとした信頼関係を作り、何をどうしたらパフォーマンスが改善するのか、お子さんの性格や能力を見極めた上で、ご本人や保護者の方に納得してもらうことからレッスンを始めてもらうようにしています。
それについては是非体験をしていただき実感していただきたいと思っていますが、ブログにおいても今後更新していけたらと思っています。
確かに指導者には精神的なタフさや、柔軟性、経験、日々勉強することが求められると実感しています。
そして、さすがに、実際のトレーニング指導、メンタルの指導、栄養指導などを全て、複数のお子さんに対してトレーナー1人で行うのは限界があります。
そこでコンディショニング塾ではメンタルトレーナーや栄養のスペシャリストと連携し、よりお子さんがトレーニング効果を引き出せる環境を整えてあげたいと考えています。
最後に私が子どもを指導する全ての指導者に言いたいことです。
「間違っても言葉の暴力や体罰を奮っての指導は辞めて下さい。最低限自分がされて嫌なことはしないであげて下さい。そしてお子さんにとって何がベストな答えなのかを一緒になって考えてあげてください。」
コンディショニング塾では
あなたのお子さんのカラダとココロをトータルサポートし、トップジュニアアスリートになるお手伝いをさせていただきます。
パーソナルトレーナー、スポーツ整体師、メンタルトレーナーの集団がお待ちしております。
是非、コンディショニング塾を体験し実感してみて下さい。