体育大学に入学し競技者として頑張ってきたものの、将来、このまま競技者の続けて行く訳ではないと思われている方も多いのではないでしょうか?
一昔前は体育大学を卒業し体育教員の道がありましたが、今ではその道も険しいばかりですので体育大学を卒業して教師になるということは考えにくくなっています。
実は僕自身も体育大学に入り、将来は高校の体育の先生を目指しました。しかし、教員採用試験で不合格になり、一旦は企業に勤めましたがアスリートをサポートしたいという夢を持つようになったので、退職してトレーナーとして活動しています。
普通の大学と違って体育大学は専門大学なので、普通に会社員を目指すということに違和感を感じる人も多いのではないでしょうか?
またこれから社会人になるに当たって就職に不安を感じている方に先輩としてのアドバイスをさせていただけたらと思っています。まずは働き方について説明をします。
体育大学の就職先・活動先について知ろう!
体育大学は専門的な大学になります。もちろん競技者として卒業後も活動することが可能な人もいますが、やはりごく一部の人に限られますので、体育大学を卒業した後に、どんな働き方や活動方法があるのかをお伝えします。
まずは体育大学を卒業した後の主な就職先や活動をまとめてみます。
- プロ選手
- 実業団(選手⇒社員)
- コーチや指導者
- 体育の先生
- スポーツ施設
- スポーツ関連の企業
- 一般企業
以上が挙げられると思います。
プロ選手
体育大学に進む人にとって憧れなのがプロ選手なのではないでしょうか?ただ競技によってはプロとして活動が出来ない種目もあるので、プロ選手として活動が出来る人は本当に幸せな人なのかも知れません。
ただプロ選手だと言っても、いつかは引退して別のお仕事に就かれる方が大半なので、将来的に考えると早々とプロ選手になれないと考え、別の道を選ぶ人も多いのではないでしょうか?
メジャーな競技のプロ選手で、一部の人はマスコミ関係のお仕事やタレントとして活動できる人もいますが、それこそより数的には少なくなります。
また選手を引退後、指導者やコーチとして残られる人もいますが、これもまた数が限られてしまいます。
実業団(選手⇒社員)
競技によってはプロ活動が出来ない競技もありますので、プロがない競技の人たちにとっては実業団などで活躍することを目標にされているかも知れません。
プロ選手と違って実業団の場合は、引退後もそのままその企業に勤めることが出来る可能性がありますので、プロとして活動が出来る競技の人でも実業団を選ぶ人もいます。
競技年齢が限られてしまうので、選手を引退してからのお仕事のことを考えて実業団での活動を目指す人も多いと思います。
コーチや指導者
競技を引退してコーチや指導者になる方もいます。体育大学を卒業して指導者になるとしたら小学生から高校生までのアスリートの指導者だと思います。今までの競技経験を活かし後輩たちの指導に当たるお仕事です。
体育の先生
体育大学の課程では公立の中学校や高校の体育の教師は教員採用試験で合格し採用があればなれます。私学の中・高校は学校によって違いますのでお問い合わせください。
ただ学校の先生は生徒数の減少、学校数の減少からこれから体育の先生を目指すには非常に厳しい道だと考えてください。採用試験に合格することも厳しいですし、採用されるかなどを含めると今では大学側が一部の学生のみ指導をしているのが現状です。
スポーツ施設
研修等を受けてトレーナーやインストラクターとしてスポーツクラブやフィットネスジムなど施設で活動をすることが出来ます。区や市の体育館で活動することも可能です。ただし資格取得が条件になる場合もあります。
スポーツ関連の企業
スポーツ用具、ウェアなどのメーカーや販売会社、スポーツ器具などのメーカーや販売会社、最近ではアスリートをサポートするスポーツマネジメントの会社などスポーツに関係する企業への就職があります。
一般企業
スポーツとは関係がない会社への就職。もしかすると全くスポーツや体育と関係がない企業へ進む方が多いと思います。もちろん体育大学を卒業しているからと言って、スポーツ関連の企業に入るのが良いとは思えません。
ただ一般の大学生と同じですが、どんな業種の企業が良いのか中々答えが見つからなくて悩んでいる人も多いと思います。
体育大学生の就職先は自分に合った道を見つける
当たり前のことかも知れませんが、就職先は自分に合った道を見つけることが必要になります。目先の給与や待遇などの条件面に目が活きがちだと思いますが、自分に合った就職先でないと例え条件面が良くても働くことがつらいようであれば長く続けられないと思います。
大学生アスリートも長くサポートしてきましたので、就職について選手からの相談を受けることもあります。僕自身は体育教師になれなくて、一旦は一般企業で6年勤めあげ、その後、スポーツトレーナーになるために会社を辞めて整体師のスクールに入りました。
一般の大学生も同じだと思いますが、体育大学生として専門的なお仕事に就く場合は大丈夫ですが、一般の企業に勤めるとなると、どんな業種の会社を選べばよいのかわからないと思います。
大学生アスリートなどから就職関係の相談を受けると、いつもこう言います。
「大好きなことで生きよう!」
人生100年時代になりつつあります。体育大学を卒業するのが22歳、23歳ぐらいだと思います。60歳、70歳、80歳になっても働き続けることが出来るかも知れません。もしくは働き続けなければならないかも知れません。
そんな時代に条件面だけで就職先を決めるのはおかしいと思いませんか?
では自分の合った好きなことって何でしょうか?
時間が経つのを忘れてしまうぐらい夢中になれることはありませんか?
例えば、友達と話をしていると楽しくてずっと話をしていられる人っていると思います。そんな人は人と接する仕事が良い場合もあります。例えば販売職や営業職など人と話をするお仕事に向いているかもわかりません。
他にも一人で考える時間が好きな人っていると思います。そんな人は企画を考えて形にするお仕事に向いているかも知れません。
また学生時代、選手で活動していたというより試合に出られなかったり、レギュラーなどに選ばれなかったからチームメイトのサポートをしていた人こそ、人の役に立つお仕事が向いていたりするかも知れません。
今ではSNS等が当たり前の時代です。日頃からSNSに情報を発信していたりする人は、クリエイティブなお仕事が向いているかも知れません。
スポーツトレーナーになった理由
僕自身はスポーツトレーナーとして30年近く活動をし続けています。でも最初からスポーツトレーナーを目指していたわけではありません。
体育教師になれなくて企業に入りましたが、最初は通信販売の関係の部署に配属され4年間その部署で活動をしていました。
5年目に異動がありました。その企業にスポーツ事業部があり、テニス、ゴルフ、モータースポーツなどの選手をサポートする事になり、僕は4名のプロテニスプレーヤーをサポートする仕事に就きました。
そこでテニス選手と一緒にトーナメント活動に帯同するため、テニスコートとホテルを行き来する日々が続いていたので、将来、アスリートをサポートする仕事に就きたいと感じるようになり、次の異動を期に辞表を出し上京しトレーナーを目指しました。
まだ30年近く前の時代ではスポーツトレーナーと言うお仕事はなかったので、自分の高校生の時に肩を痛めて思うようにプレーが出来なかった悔しさと、父が大病を患っていたために痛みや怪我で苦しんでいる人を助けたい!と言う思いからアスリートのサポートをするためにカイロプラクティックや整体のスクールに通い、スポーツトレーナーとしてアスリートをサポートすることが出来るようになりました。
体育大学で学んだ専門性を活かせるおすすめの仕事とは
上記で挙げた体育大学生の就職先、活動先には入れていないものがあります。それが今回おすすめしたいお仕事です。
もうすでに認知度も高い「スポーツトレーナー」です。
しかもこれからますます需要がある「ジュニアアスリート専用のトレーナー」です!
体育大学に進まれたということは、ほとんどの方が競技スポーツをそれなりに続けられた方だと思います。しかも小学生からずっとその競技を続けて来られた方も多いはずです。
その競技を長年経験してきたからこそ、指導者やコーチの道を選ばれる方も多いと思います。そんな方だからこそ後輩の指導だけではなく、ジュニアアスリートトレーナーの道をご紹介したいと思います。
今、競技スポーツ選手をサポートされている人々の中に、トレーナーと言うポジションの方がいらっしゃると思います。もしかすると大学生まで部活動をされてきた方ならトレーナーのサポートを受けた方も多いかも知れません。
でも、高校生の時は?中学生、小学生の時はどうでしたか?
余程トップチームやトップ選手でなければトレーナーのサポートを受けてきていない方の方が多いと思います。でも、小学生~中学生ぐらいの子どもたちのサポートが必要だと15年ほどジュニアアスリートをサポートしてきて感じています。
その理由が3つあります。
- 怪我や痛みを予防する
- 運動能力を高める
- 折れない心を身につける
もしかするとあなたも、この3つのうちの一つに当てはまったか、チームメイトの中に、この3つのことが原因でリタイヤした選手を見てきていませんか?
ジュニア期だからこそこの3つの出来事で、今まで頑張ってきたのに途中で辞めてしまったりしていると思います。
怪我や痛みを予防する
第2次成長期でもある小学高学年生から中学生にかけて、その時期特有の痛みがあります。「オスグッド氏病」「シーバー病」「骨端線損傷」などです。もちろんケガや痛みは完全に予防できない場合もありますが、これらの痛みもある程度は予防が出来ます!
でも残念ながら指導者も保護者も予防の知識が「休息」だけになっていることが多いのです。練習量を減らす、練習日を減らすなどです。
僕が小中学生の頃は、まだまだうさぎ跳びが当たり前の時代で、何かある度にうさぎ跳びをさせられていました(悲)でも、僕自身もチームメイトもオスグッドのような膝の痛みになった人は誰一人いませんでした。
高校生の時は練習が休みの日は、年間で数日しかなくほぼ毎日の練習が当たり前でした。でも今の子どものように膝や腰や肩が痛くて練習を休むという人はあまり見かけませんでした。
この違いは何だと思いますか?
運動能力を高める
今は当ラボでも小学生アスリートの来店が一番多いです。ジュニアアスリートを15年サポートしてきて感じているのが怪我や痛みの低年齢化と、運動能力のばらつきです。
例えば痛みだけで言うと小学4年生頃から、膝が痛い、脚が痛いなどで来店されます。また子どもたちの中にはサッカーをしているけど、野球は少し苦手、バスケットボールをしているけど鉄棒やマット運動が苦手。
昔はスポーツをしている子は競技にもよるかも知れませんが割と「スポーツ万能」でしたが、今の子はスポーツをしている子の中でも「スポーツ万能」と「専門種目以外は得意ではない」この2つに分かれています。
またサッカーや野球などの球技系の子どもの多くは「体が硬い」です。
これらの原因は、小さい子どもの時の遊び方に関係ていると思います。鬼ごっこ、缶けり、木登り、ゴム跳びなどの遊びに熱中していたと思いますが、今の子は早くから競技スポーツを始めているように思えます。
遊びの中で身につく運動能力があります。一つの競技スポーツだけでは運動能力のばらつきが出ると感じています。
痛みや怪我の低年齢化も、子どもの柔軟性不良も運動能力の問題が原因だと感じています。現にジュニアの保護者向けのセミナーで「硬い体を一瞬で柔らかくする方法」を参加された保護者に体験していただきます。
ほんの数秒、長くても1分ぐらい能力を高めると柔軟性は向上します!
折れない心を身につける
僕らが学生の頃は指導者からの暴力や暴言は日常茶飯事でした(監督さん、すいません)
でも厳しい言葉を投げかけられても、どこかで「また言っているよ」とか「今日は監督さんの機嫌が悪いぞ」と簡単に流せていたように思えます。
でも、今保護者の相談をオンラインでもお聞きして解決策をアドバイスをしていますが、痛みや怪我のフィジカルの問題より、少しずつメンタル系のご相談が増えています。
- 自分の自信がない
- 怒られると凹む
- 集中力がない
- すぐに諦める
- 他人の目を気にする
- いつまでもクヨクヨしている
ジュニア期はそれでなくても子どもから大人への移行期で、体だけではなく心も不安定な時期になります。そんな時期にメンタル的なサポートが出来ていなく、まだまだ根性論が昔のままの状態です。
今の子どもは昔の子どもと違って、フィジカル的にもメンタル的にも不安定な子が多いと感じています。そんな時に指導者だけではなくトレーナーとして子どもたちをサポートすることが必要だと感じています。
ジュニアアスリートをサポートする活動
インターネットとリアルで子どもたちの夢を応援しようとジュニアアスリートコンディショニングクラブ(JACC)を2021年に発足し、ジュニアアスリートトレーナーの育成と、ジュニアの保護者にトレーナーの知識を学んでいただき、マッチングさせていくクラブを作りました。
体育大学を卒業された方、または競技者をリタイヤされた方がコーチや指導者の道だけではなく、新しい道としてジュニアアスリートトレーナーとして活動できる環境を整えております。
JACCの主な活動
- 子どもたちのメンテナンスや能力アップ
- 保護者向けのセミナー(個人、チーム)
- ココロのオンラインサポート
インターネットをリアルで子ども達、その保護者の方々をJACCとしてサポートしています。
まだまだ全国にジュないアスリートトレーナーがいる環境が出来ていません!もし体育大学を卒業し、将来のトップアスリートの育成をコーチや指導者だけではなくトレーナーとして行っていきませんか?
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